金原ひとみって「きんぱら」じゃなくて「かねはら」なのね

アッシュベイビー

アッシュベイビー

「読むんじゃなかったな…」と最初のページの最初の3行を読んで思った。そして読み終わり3ページ前でも同じ気持ちだった。

本当、これ、暇じゃなかったら途中で読むのやめてたと思うよ。最初の三行で思ったのは、著者の「育ちの悪さ」がにじみ出てて、それだけでうんざりした。実際は教授の娘だっていうからそうでもないと思うけど、そういった「醜」な空気が文章から漂ってくる。それに加えて文章の「稚拙」さを物凄く感じた。まだ若い著者だから仕方の無いことかもしれないけど、「主観」と「自我」でひたすら書いている感じで、物語の大まかな雰囲気が全然こちら側には読み取れない。だた、主人公の感情だけが渦巻いてて途中で「お腹イッパイ」と言った感じ。これなら単なる『高校生のノートに書かれた自作の小説』ぐらいのレベルだよ。


そもそも、セックスのことしか書いてない・・。それも独特の「性癖」あるセックス。いや、セックスというより、マスターベーションか。誰かのレビューに「他人のマスターベーションを垣間見た感じ」ってかかれてたけど、まさにそれ一色で締めくくられてる。っていうか、性描写も微妙だなぁ。。ランディさん辺りなら気持ちよく読めるんだけど、この子の性描写は読んでてうんざりしてくる。主人公がどうしてこういう性癖になったのかも全然描かれていないし、「私を殺して欲しい」と思う以前に、主人公が男性(名前忘れた)を好きになる過程が上手く書かれていなくて、いつの間にか突然病的に好きになっていて、しまいにゃ「殺して欲しい」だもん。


あと、同居人の男の子(名前覚えてない)もなんだか描ききれてない。それ以前に、私自身が動物を飼っているので、どうしても読んでて許せなかった。動物虐待とか、それ以前の問題で、人としてどうなのかなぁと。”物語”だとしても、少なくとも著者にこういう思想があるから描くわけであって、最終的に「金原ひとみって、相当欲求不満なのかなぁ。っていうか、頭大丈夫なの??」と著者の心配をしてしまった。見た目がギャルだけど、どういう文章書くんだろと思ったけど、見た目どおりの文章を書かれる方でした。そのまま。言葉遣いが悪すぎる。この私が言うんだから間違いない。


ちょっと嶽本野ばらの「ツインズ」を読んだときの感覚に似ていたけど、文全体が「稚拙」すぎて小説まで達してない。ちょっと村上龍(彼の小説も苦手)のようだなと思ったら、彼は金原さんを絶賛されてるようですね。何の予備知識も無いまま読んだのでショックが大きかった。


図書館で借りた本でよかった。金出して買ってたら確実にゴミ捨て行き。こんな気分の悪くなる小説は家に置いておきたくない。古本屋に売って誰かに買ってほしくもない。人の親でない私ですら小中学生に読ませたくないとさえ思った。
多分、この人の小説は二度と読まない。凄く後味の悪さが残って体調が悪くなった。まぁ、多分私の感受性が強すぎるだけだとは思うんだけど。


「全く、胸糞悪い。この腐れマ○コが!」と金原風の一言感想で締めくくってみる。