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- 作者: 角田光代,鏡リュウジ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本
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もし今度だれかと交際することがあるとしたら、秩序を壊さない人がいい。午前一時前にはおやすみと言い合って眠れる人。朝には一緒に野菜ジュースを飲める人。同じ電車で会社にいって、映画を見る予定の日は映画を見て、遅くまで飲むのは金曜日と決められる人。そういう人とつきあいはじめたら、私はもう、合コンなんてあんなに疲れるものにはいかないんだ。アネゴ的役割はもう放棄するんだ。刺繍と、数字と、習慣の、心地よいものばかりに囲まれて暮らすんだ。
当たりすぎてて怖かった。角田さんの観察眼というか、イタコ的なまでな描写力が凄い。
一人の生活が楽しいのも、生活のために始めた家計簿も、節約料理も、むしろ楽しくなってしまったのも、星座のおかげなのかーと妙に納得してしまった。それにしてもこういう合コンにいくと妙に女ウケを狙ってしまって男にウケないもの星座のせいかと思ったら若干やるせない・・・。でも、かといって好かれたら好かれたで「私の生活を犯さないで!!」と逃げるんだから結局は同じか。