兄弟

戸村飯店青春100連発

戸村飯店青春100連発

まさに青春100連発。爽快。瀬尾さんの小説は読み終わった後の爽快さがたまらない。
コウスケとヘイスケ。私はどちらかというとヘイスケ肌。一見真面目で校則を破るようなな生徒でも問題を起こす生徒でもなく超が付くほど模範的な生徒だったけど、それは自分がたいした面白みも無い「そんなもん」だと思っていたからで、その割には授業中にずっと漫画を書いている中途半端な人間だったよ。その漫画も中途半端で終わって、結局漫画家になることも無かった。
家を出て行った長男ヘイスケの変わりに戸村飯店を継ごうとするコウスケに対して行ったお父さんの言葉がまた良い。外の飯を食べるのは重要よ。跡継ぎ社長、なんてろくなもんじゃない(体験談)
ヘイスケが東京で過ごし感じた日々。なんだか自分が前職を去るときと同じ気持ちだった。バイト先の品村さんは読んでいるとき上司だったおじさん社員が思い浮かんだ。当時彼氏が居ないという私を「いやー・・・ミウさんは、良いと思うんだけどね・・・」とお世辞ではなく、いつも少し、私を買いかぶったとこがある人だった。
齢27にして始めて本気モードで就職活動をしているので本を読む気力がわかず、図書館の返却期間が切れてしまい、結局一度も開かないままだったなぁと手にとって冒頭を読み出したら止まらずに一日で読み終わった。本当は今日返却しに行く予定だったけど、明日にしました。
あー、あまずっぱいねぇ。なんだか大阪に行きたくなってしまった。