お別れ

職場を離れることがこんなにも切ないことだとは思わなかった。駐輪場につく頃には涙がだらだら流れてきた。春一番の強風の中、泣きながら帰ってきた。で、また泣きながら書いている。
みんなの前で挨拶をお願いされたけど「いままでありがとうございました」と間抜けな一言しか出てこなかった、緊張して頭が真っ白になったことと、変に喋ったら泣いてしまいそうだったから。既に、夕方に、こちらに来ていない上司からのメールがとどいて、泣きそうになりながら返事を書いていたのだ。涙のスイッチが入ったら、声も出なくなるし、泣くようなキャラではない。
仕事上全然関わりののないグループの人たちから「おせわになりました」と大好物のコーヒーとチョコレートをもらった。ろくに愛想も無い私を飲み会に誘ってくれたり、しかもご馳走してくれて、お世話になったのは私の方なのに。
同じグループの上司二人はわざわざエレベーターの前まで見送ってくれた。今までこんなことしてもらったことがなかったので、嬉しかったけど、恥ずかしかった。
思えば、大学生が入学して卒業してしまうまでの時間をすごしたんだなぁ。正社員ですら一年しか持たなかったのに、派遣でこんなに長い期間同じ場所で働くとは夢にも思ってなかった。それもこれもおっとりと私を見守ってくれた上司たちのおかげだ。ここの人たちはみんな「感謝」と「気遣い」の気持ちを持ってる人たちだった。だから日曜の夜も憂鬱じゃなかった。
来週から、別の場所で、また私なりに頑張らなくては。

今日一日、何故かユーミンの「ひこうき雲」が頭をめぐっていたよ。私のぽっかりあいた心を象徴してる気がする・・・。