母は強し、これに尽きるなぁ。
典型的なモラハラ夫、ワガママで自分勝手な客、変態ストーカー男、と「スタッフは男嫌いなのかしら?」と思わせるほど、ろくでもない男しか登場してこなかったけれど、ラブコメなノリとは打って変わって後半は切ないヒューマンな話に。ラブストーリーなんだけど、ラブストーリーというくくりではない気がする。決して明るい話じゃないんだけれど、主人公のジェンナの強さ、正しい姿勢がとても良くて、主人公あっての物語だった。何が正しくて何が間違っていることなのか、それをちゃんと見極めることも出来る素敵な女性。望んでいない子供、愛情も何も沸かないのに、生むことを選ぶところも同じ女として何だか分かる気がする。
それでもやっぱり優しい誰かに頼りたくなることもあって・・・。別れたいけどお金は無い、別れたいのに妊娠してしまった・・・。心細くて当たり前だ。しかたないよ。先生は優しいんだもの。
それにしてもモラ夫に対する返答には感服って感じだった。懐の大きさに感心した。私には出来ない。「うぜーよ!」って言ってしまうそうだわ。モラ発言を聞くたびにムカムカしたぐらい。
私は男運はないけれど、逆にこういうタチの悪い男につかまったことも無いので、この映画を見て改めてこういう八方塞な状態で生活している女性もこの世に多いんだと思うと胸が痛くなった。別れりゃいいじゃん、で済まない粘着質な男もいるんだもんね。おぉ怖い。
最後の親子のシーンは何故だか涙が止まらなかった。自分とダブらせてしまったせいかもしれない。母が私を産んですぐに離婚した理由が分かった気がした。
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ドラマと同様、見やすくて軽快で面白かった。クリュウさんは相変わらず飄々としていて、それでいて洞察力とか推理力とか凄くて、それでいて人間らしくて。途中のビョン様はオバ様層へのサービスカットかしら?というレベルで、正直無くてもよかったのではというものだったけど(笑)でもこういうサービスカットはフジテレビらしいね。
被害者にも人生があって、それを誰かに奪われるという悲劇を、容疑者はもちろん、人々にしっかり伝えることは大事だと、裁判シーンで思った。DV父も困るけど、こういう常識の無い、奔放な父というのも子供としては本当に恥ずかしい思いをするよなぁ〜。学校とか来られて友達に見られたりしたらマジ凹む。気づいたらベッドで爆睡してしまった・・・。松ケンのシーンみてない・・!