そのときは彼によろしく

そのときは彼によろしく

発売当初に買ったものの途中で断念。映画化とのことで会社の常備用*1として改めて読んでみた。それなりに面白いし、涙ぐむところもあるし、市川ワールドが心地よい部分もあるんだけど、文体が年々ねっとりしてきてないか?ASKAの歌い方のごとくねっとりねっとりしてきて*2、それがたまらなく鼻に付くときがある。こんな言い回しする人、この世にいるの?みたいな。『冴えない男の理想(妄想)』によってのみ描かれている恋愛模様というかなんというか。話自体は悪くは無いんだけど、なんともスッキリしない。喉に骨がつっかかってるような感じ・・・。それでも市川作品が映画化されたり世の中で評価されているのは、この市川ワールド故なのかなぁとも思う。描かれる風景が綺麗なんだろう。緑とか。

*1:本を忘れたとき用

*2:HEYHEYHEY