読了

リレキショ

リレキショ

最初は意味不明だなと思いつつも、段々中村ワールドにはまっていった。どうしてだろうなぁ、市川拓司系っていうの?こういう意味不明系の作家に弱いなぁ。そしてこういう作家を推してくる小学館恐るべし。(これは違う出版社だけど)そしてその策略にはまっている自分。でも市川拓司のような妙なねっとり感がないのが良い。
「お姉さんが少年を拾って・・・」なんてストーリー、なんだかいやらしいわね!と思ってたけど全然違う方向で、お姉さんは思っていたより年上で、物事に関する思考だったり、好感持てた。友人の山崎さんも。

「私はね、近付くのが好きなの。夢とか目標とかそういうことじゃなくてね、ただ何かに近付こうとしている態度が好きなの。近付いた結果じゃなくて、近付こうとする行為自体を愛しているの。」

私も、そういうのを愛しちゃうんだよなぁ。
仕事で出世する意欲もないし、バリバリ仕事したい!なんて大それた意欲もないし、だけど「自分のすべき仕事を頑張りたい」とか、「これが出来たから、次にこれが出来るようになりたい」とか、些細なことでも「上」に進んでいくことがとにかく心地良い。