東京タワー/リリー・フランキー

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

最近どうも男の人の文章ってかたっくるしくて読む気がしない。男独特のカクカクとした文章。これも例に漏れずどうにも読みづらかったのだけれど、知り合いに借りてしまったためやめるわけにもいかず無理やり読んだ。中盤に差し掛かると読みやすくなってきたものの、いろんな意味で辛い生活や、リリーさんの学校も行かずダラダラすごし、たまに感じるおかんへの罪悪感、そしてそれを挽回するわけでもなく更に堕落する様がどうにも腹立たしくて読むのが辛かった。


この小説に対してマイナスな意見をみたことはなかったんだけど、正直これを読んで感動したといことはそれなりに「不自由のない生活」をしていた人なんだと思った。実際にこれに近いしんどい生活をしていた人には辛すぎて読むことは出来ないと思う。
同じ母子家庭で育った自分には正直イマイチだった。
うちの母親とオカンは似ても似つかないけど。*1
多分、リリーさん自身もこんなに売れると思って書いたわけじゃないとは思うけど、これは胸の中でしまっておいた方が良かったんじゃないだろうか・・・。

*1:父親とは二度と会いたくないって人だから