イッツ・オンリー・トーク

イッツ・オンリー・トーク

糸山秋子が描く女性って、主人公は色んな意味で少しやさぐれてて、クール。
何ていうか、タバコを吸っても嫌味の無いような女性。
「イッツ・オンリー・トーク」は私にはちょっと謎な話だった。


「第七障害」は自分好みの話だった。
やっぱ動物モノには弱いのかなぁ・・(笑)
出てくる人物も可愛くて好感持てた。


元彼の妹は友人に似てたなぁ。無邪気で他人を気にしないところが。
でも全部自分のために化粧をして、自分のためにお金を使うってところは私みたいだなぁと思った。
私もcancam読んだりしてるけど*1
別に男の為にオシャレや化粧をするわけじゃなくて、
全部自分の為で、自分のボルテージだったり、テンションを上げるために
自分を作り上げて気合を入れるってところがある。
だから、モテないんだよなー(笑)
「全く、ぜんぜんもてない」と妹も言ってたけど、客観視すると何となく理由がわかるな。
人の為におしゃれするぐらいの子の方が確かに可愛げがあるかも。


お菓子職人の男の子も可愛いな。
ああいったなついてくる男の子は可愛い。
というか、ちょっと身長が小さいぐらいの男の方が私は好きだったりする。


「イッツ−」は都会の排気ガス、「第七−」は田舎の澄んだ空気。そんな雰囲気。


人間失格 (新潮文庫)

人間失格 (新潮文庫)

もえちゃんの影響で読んでみた。
中学生のころ「おたんこナース」の影響で*2一度全集を読んだんだけど
その頃よりも読みやすいと思った。(単に年とったからか・・??)


文体が、嶽本野ばらにソックリじゃない??
勿論、逆なんだろうけど。


まぁ、誰しもある程度自分を偽って、鎧を着て他人と接するものだと思う。
それが過剰であるが故に生涯生きにくかったっていう話だよね。


主人公が堕落しすぎてて共感は出来なかった。
最後のあたりはペラペラーと流し見で返却。


しかし、どうして男は処女が好きなんだ!?と思った。

*1:人によるとcancanは他誌に比べモテを特に意識している雑誌だとか

*2:主人公の似鳥が太宰のファン