愛おしくてせつない
- 作者: 南 Q太
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: コミック
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「不幸せでもいいじゃない」に続くエロ具合。少女マンガ嫌いの元恋人も「この人のは面白い」と、私のお風呂タイムに「不幸せでも−」を読んでいたんだけど「ここまで描いて、よくひっかからないね・・・」というぐらい性器の描写が凄い。確かに男性のエロ漫画ですら光で飛ばすような描き方だもんなぁ。
とはいえ、私はQ太さんの性描写に興味があるわけじゃなく、最後に残る「寂しさ」にとてつもなく惹かれる。セリフもそこそこで「行間を読む」感じ、そして最後の余韻。少し心が痛い感じ。その感覚がとても好き。人間誰しも「ちょっと寂しい生き物」だけれど、私はこの人の描く身に染み込んでくるかのようなせつなさや寂しさを味わって恋した気分になるのかもしれない。中々人を好きになれないから。
追記:amazonの画像では分かりにくいですが、ジャケ絵は巨大なオビです。個人的にはオビより中のジャケットの装丁が凄く好きなので、どうしてこんな巨大オビを付けたのか疑問。これを読み終わった元恋人が、寝る前に「『そんなに舌入れないで』なんて言われたら、寂しいよね。」と言っていて、とても彼らしいなぁと思って笑えた。