読了

ためらいもイエス

ためらいもイエス

感想を改めて。


はてなで「非モテ小説」という感想を読んでさっそく図書館から借りてきた。バリバリ働く29歳処女OL・・・。他人のこととは思えない・・・!
読み始めは主人公の心情がうるさくて「ラノベのノリ・・?」と思ったけれど読み進めていくうちに「あぁあぁ、とても他人とは思えない」と再びグサグサきました。
デートのときに洋服のコーディネートに悩みに悩み最終的に「なんでわたしがこんな非生産的なことで頭を悩ませなくちゃならねーんだよ!」と切れてるところも私そっくり・・・。恋愛ごとに疲れて仕事関係の趣味につっぱしるところも。うーむ・・・。
中野さんのことを何故か放っておけない、しぐさを可愛いと思うところも。昔好きだった同僚の男の人に似てるんだよな。私にそっけなかったことも含めて・・・。
ギンポ君の存在は都合のいい物語のキャラクターというかんじもしたけれど、彼のセリフは私にも響きましたよ。何かに付けて奈津子がギンポ君を思い出して安心していたのもよく分かる。

私の母は全然違うタイプだけれど、奈津美の母親みたいなタイプって多いのではないかなぁ。暑苦しくて自己愛が強い、そしてそれを子供への愛情と勘違いしている女性・・・。祖母が割りとそういうタイプ。。。

お母さんは奈津美の年にはもう結婚しておねえちゃんを育てていたわ。

全くほぼ同じセリフを派遣のおばさんに言われたことがある。そのときは何とも思わなかったけれど、あれってさり気に私に対する彼女なりの「上から目線」だったんだよなぁ。奈津美の母親と同じ家庭環境だったし・・・。(義母同居×娘一人)



読んでいる最中、何かどこかで触れたことがある雰囲気だと思ったら槇村さとる「imagine29」だ!槇村さとる作品と通じるものがあるんじゃないかなぁ〜。仕事×恋愛×トラウマ→自己の確立、みたいなかんじ。