読了

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

エッセイというよりはブログを読む感覚で読みきりました。著者のたかのさんの内面から現れる面白さ、愉快さ、人間味、全てが痛快だった。何故か私も一緒にインドを旅したかのような感覚に。あぁ〜、なんだか私もバックパッカーになりたい!生活さえなければ今すぐインドに行くのに!!なーんて。私は虚弱体質なのでインドなんていったら一発で何かの菌にやられて強制帰国になることうけあい。
今のタイミングでこの本を読んで本当によかった。迷っていた転職も「行っちゃえばどうにかなるのよ!ええい!」って思えた。凄く元気をもらえたエッセイだった。読み終わっても爽快感が残っている・・・。ほへぇ、インドで壮大な朝日が浴びたい・・・。

「過去の私」が「今の私」を作ったということは、今の私の生き方が、おのずと「未来の私」を作ってしまうということではないか。そう考えると、何だか一日たりとも手を抜くことができないような気がした。

自分の人生をこの手でつかんでいるような気がした。食べたい物も、泊まりたい宿も、仲良くなりたい人も、行きたい場所も、目的地に向かう方法も、すべては私の選択にゆだねらえているのだ。

私は方向オンチな分、かえって現地のいろんな人と話ができるのかもしれない。(中略)すべてを「好意的に誤解」してしまうことが、毎日を楽しく乗り切るポイントになるような気がした。

ぼったくり商売をやってきたおっさんの肩を持つわけではないけど、確かにインドにはモノに値段があるようで無いようなところがある。(中略)「高い金を払わされた」などと後でブーブー言うくらいなら、どうして納得のいくまで値段交渉しなかったのだと言いたくなる。

日本人って、本人目の前にはハッキリ言えないくせに、陰でブーブー文句たれるよね。そういう日本の陰湿なところが私も苦手だ。