恋愛の国のアリス

恋愛の国のアリス

久しぶりにエッセイを読んでみた。エッセイは途中で飽きてしまって脱落することが多く、「それいゆ」も途中までしか読んでいないけれど、これは野ばらちゃんの女子っぽい恋愛論が面白くてプッとふきだしながら読めてしまった。新聞の連載だから、一般人でも読めるテイストのなのかな。でも同時収録されているDOLLは濃すぎて読めませんでした。と思ったらKERAで連載していたものだった。


恋愛に対して『勇気』が必要というのは、何だか納得してしまった。片思いの場合だけではなくて、二人で歩んでいくには色んな壁を乗り越える『勇気』が必要だもの。勇気が湧いて来ない時点で恋愛は終わってしまう。*1

誰だって、臆病なのです。そしてそれに打ち克ちたいと思っているのです。恋する力は、唯一、それを克服させてくれる勇気をもたらしてくれるのです。お互いのことを想い描く時、常識外れの勇気を渡し、貰える相手でなければ、恋人という特殊な関係にならなくて宜しい。

女と男では恋愛に対する覚悟が違うっていうのも納得。最後の最後で怖気ずくのは男の方だものね。「傷つけたくない」という”偽善的”な言葉を吐きつつ、そのくせ、時が経って忘れた頃に「あのときは酷いことをしたなぁ、あの子は今でも俺のこと・・・」と”いい思い出”として懐かしむという男の愚かさ。お前のことなど思い出しもしないっつーの!氏ね!っていうのが女の冷たさ。

嗚呼、男子も恋をするならもう少し覚悟して臨んで欲しいですよね。ジタバタするんじゃねーよ。男なら・・・ねぇ。

全然関係ありませんが、この本の著者近影がカッコいいです。

*1:そんなわけで恋人と別れました