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- 作者: 中江有里
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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今でこそエビちゃんモエちゃんだのを可愛い可愛いといっておりますが中学過ぎぐらいまではどの女優さんを見ても可愛いと思ったこと無かった。*1けれど唯一「この人可愛いなぁ」と思ったのが中江さんでした。確か医者役のドラマだったような。
母子家庭の母と娘の関係を描いた「結婚写真」と、弁当屋を経営する父と娘を描いた「納豆ウドン」の二作。どちらもすごく良かった。勿論作家業が本職というわけでないので所々つたない部分はあるけれど、中江さんの人間性なのだろうか、優しさや人間らしさが表れてて読んでて心地よかった。小説によくある遠まわしな表現とかじゃなく、ストレートな文章で人間味溢れたキャラクターがとても良かった。
「結婚写真」でいうならカリカリした母親の、裏に持つ娘への愛情とか不安定さがちゃんと描かれてるのも良かった。私の母親はこんな繊細なことを思ったりするのか・・・?と少し考えた。
脳内キャストは「セクシーアンドロボ」のDVDを見たせいか、みつるは大後寿々花ちゃん、ママは何故か森下愛子。そして林さんは「ニコニコ日記」のイメージで沢村一樹。歳設定バラバラじゃん。
最後の展開には「ギョッヘーーー!」と腰抜けそうになったけど。あれだったら寿々花ちゃんじゃなくて黒川智花じゃん!みたいな。
母も単なる一人の女なのだよ、としみじみ思った。
そして教師も一人の女、そして人間なのだよ、と実感。
*1:そう言ったら友人に「自分が一番可愛いっていいたいの??」と意味不明なこといわれた